中東・ネットスーパーレポート No.6

日商10万円に必要な商圏世帯数(=小商圏度!)と言う概念!

私は、そのネットスーパーを評価するに際して、幾つかの基準を持っています。一つの物差し=数字で比較する事で、優劣が判断出来るからです。その一つが、<日商10万円に必要な商圏世帯数>という基準です。私の経験からすると、売上と利益を共に追及するには、欠かせない概念・基準です。業界では、余りポピュラーな概念ではありません、先日も、生協さんの勉強会で、この基準で<生協さん宅配>と<生協さんネットスーパー>を比較しました。皆さん、その見方や結果に驚かれていたのが現実です。

生協さんの宅配は、共配・個配・ステーションを含めて、全国5,000万世帯で、1兆7千億円の実績です。これは、日商10万円を、約900世帯で実現している事になります。これは、モノ凄い数字で、1,000世帯あれば日商10万円を売ると言う事です。我々の店舗の周りで、これだけのマーケットが生協さんに流れています。日生協本部の皆さんも、こうした見方は初めてのようです。一方、生協さんネットスーパーの平均数値は、約8万世帯で、同じ生協さんとは、思えない結果です。900世帯あれば10万円売る生協宅配、10万円売る為に8万世帯を必要とする生協ネットスーパー。 同じ生協で、同じ食品宅配。この差は何でしょうか?

ネットスーパーを実施する最小単位は、配送車1台です。これに、ドライバー&マルチスタッフ各1人が必要で、私は、これを<1セット>と言っています。1セットで物流利益を出すためには<日商10万円>が必要です。これは直営モデルですが、委託モデルは委託先利益が乗るので、10万円では足りないかも知れません。この日商10万円を、どれ位の商圏設定で実現するか?私は、ネットスーパー経営の基本中の基本と考えています。狭い商圏で実現すればする程、黒字化が見えて来ますし、経営効率も上がります。 前項の、生協さん宅配と生協さんネットスーパーの実績がそれを物語っています。

私は、一からネットスーパーを始める場合、商圏1万世帯・日商10万円を目標にします。 この段階では、物流コスト以外の経費が賄えませんが、2セットで日商20万円になれば、黒字化が見えます。この場合、商圏は2万世帯です。商圏2万世帯・2セット・日商20万円や、商圏3万世帯・3セット・日商30万円で結果を出される企業が出て来ました。私が、<小商圏モデル>と申し上げているグループです。途中から活性化に取り組む場合は、商圏拡大を絶対にせず、会員様開発をして、売上を伸ばす方法を採ります。何れにせよ、日商10万円を商圏1万世帯で実現するのが、ネットスーパー経営目標です。

アマゾンフレッシュが予定通り進んでいない、イトーヨーカドーダークストが苦戦している、イオンクバリエが上手く行かない。 全ては、私の独断予測ですが、当らずとも遠からず、それなりに真実に肉薄していると思っています。業界の現状は、生協宅配に迫ろうとして、商圏世帯数1.5万~0.5万世帯で日商10万円売るグループが、幾つも出て来ました。彼らはSMが主体で、元々リアルそのもが小商圏です。従って、ネットスーパーも小商圏が当然と考えています。GMS系が、大商圏モデルのネットスーパーを目指すのと、対象的です。そして、結果が出て来たのが、小商圏モデルグループです。

<日商10万円に必要な世帯数>、その概念、ご理解頂けたと思います。先ずは、1万世帯が目標です!

以上

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